
FRAME KITCHEN
ステンレスと無垢の木と鉄の質感をあらわに、
フレームや棚板など最小限のパーツで構成される黒いフレームのキッチンが誕生しました。
見せて並べるならと、調理道具にこだわってみたり。
使い勝手や気分によって、収納物のレイアウトを変えてみたり。
自分なりに使いこなす楽しみが生まれます。
黒の鉄×無垢の木、という感性。
空間を引き締め、強さやグレード感を与える黒は、古くから建築のプロにも愛されてきた。たとえば黒い鉄のサッシが印象的な、歴史あるビルの一室。そこに無垢の木が組み合わされば、空間にやわらかな包容力がプラスされる。森林で育まれた無垢の木は、材として切り出されてもなお、自然環境と仲がいい。開口部から吹きわたる風や、コートヤードからの光がよく似合う。そこに居る人の多様な暮らし方も受け止めてくれる。新しいモノと古いモノの混在。ワークライフバランス。足りなければ足す、多すぎれば引く……。そうやって柔軟に、その時々の心地よさを生み出していける。そんな空間を夢見る人へ、「黒の鉄×無垢の木」で形づくるキッチンと収納、ここに誕生。



表情の違う、2種類の無垢の木

素朴なぬくもり感が魅力のニュージーパイン
木の温もりをそのままに。ニュージーパインのフレームキッチンは、その柔らかな質感と美しい木目が特徴です。和の趣を感じさせながら、時と共に深まる風合いは、暮らしに豊かな物語を刻みます。

ほどよいミディアムトーンで豊かな木目のオーク
オークは木目がはっきりと現れやすいことが特徴。また濃淡も出やすいので、いっそう豊かな表情を楽しむことができます。色合いは明るすぎず、濃すぎず、幅広いインテリアに調和。オーク特有の「虎斑(とらふ)」は、光の加減によってキラキラ光るなど見え方が変わります。その自然な個性が、空間により深い味わいを生み出します。
フレームキッチンのある暮らし
グランピング気分で
天気予報は下り坂だ。家族で行くはずのキャンプをあきらめ、用意した食材を家で楽しむことにした。丸鶏のローストに歓声が上がる。娘の卒業を祝って奮発したんだよな。この家に住むようになってから、夜勤をこなすカミさんに代わり、リモートワーク中心になった自分が台所を預かっている。昔から料理は好きで、普段のメニューはそれなりにこだわっているが、キャンプ料理はできるだけ手間がかからないものがいい。基本的に、切るだけ、焼くだけ、煮るだけだ。そのほうが子どもたちにはウケるので、日頃の努力に徒労感をおぼえなくもないのだが。ともあれ、この家にはアウトドア料理が似合う。山小屋のイメージでリノベーションした甲斐があった。外にはテラスもあり、以前のマンションでは考えられなかった楽しみが広がる。外はすでに小雨だが、自宅でグランピングも悪くない。
気の合う仲間とシェアする、僕らのゲストハウス。
「連休の後半はNYに行ってくる」。そう妻から聞いたのは3日前だけど、驚きはしない。僕らは学生時代からバックパッカーで、出会いはゲストハウスだった。一緒になった今も、気が向けば一人ででも旅に出る。僕はここ数年、再開したツーリング専門だけど。互いに縛りすぎない、今の距離感が心地いい。めったに衝突しないのも、もともと価値観が似ているから。今日だって似たような服を選んでいる。そんな二人だから、広いマンションを買ってリノベーションしよう、なんて話も自然発生的なものだった。このまま二人で自由に暮らすつもりで、子ども部屋が必要ないぶん、LDKを広くとった。バックパッカー時代の友人、ツーリング仲間、仕事仲間。気の合うメンバーをしょっちゅう呼んで賑やかにやっている。一番こだわったのはキッチン。二人とも、黒のアイアンフレームと無垢の木の組み合わせに惚れ込んだ。ラフだけどサマになる、海外のアパートメントみたいな空間が理想だったから。同じデザインのダイニングテーブルも、造作してもらって横並びに接続。みんなで料理して配膳して、一体的に楽しめるように。
デザイン性も、使いやすさもあきらめない。
料理好きの人には共感してもらえるはずだと勝手に思っているが、どうしても食器やキッチン用品が多くなってしまう。街をぶらぶら歩いていて、素敵な食器やキッチンウェアに出会うと、ついつい手を伸ばしてしまうのだ。その結果、お皿だけでも「一体我が家は何人家族なんだろう…」と思うほどの数がある。でも、どれもお気に入りのものたち。だから、キッチンには見渡せる収納スペースと、扉付きの収納スペースを設けた。お気に入りで、かつ、よく使う食器は扉がない方へ。滅多に使わないものや、細かいもの、キッチンウェアなどは扉付きの収納スペースに仕舞うことにしている。デザイン性と利便性、その両方に妥協をしなかった自分を褒めてやりたい。
好きな映画や音楽を持ち寄って過ごす唯一無二の“シアターキッチン”。
仲間と過ごす週末。素敵なディナーを堪能したあとのひとときは、通常であれば寂しさを感じる時間です。しかし、私たちにとってはようやく本日のメインイベントがはじまる至福の時間。「さぁ、そろそろ“劇場”へ行こうか」の声に促されて、みんながワインを手に上がっていく先にあるのはこだわりのプライベートシアター。音響にこだわっているのはもちろんのこと、一番の自慢はミニキッチンにあります。ちょうどよい量だけつくったいろいろなテイストが楽しめるおつまみと、この日のためにセレクトして持ち寄ってきた映画や音楽を肴に楽しむひとときは贅沢で濃密な時間。いつしか気の置けない仲間内ではこの空間を “シアターキッチン”と呼び、自然と集まるようになりました。ただ趣味の映画や音楽を鑑賞するのではなく、そこに料理というクリエイティブが加わることで、唯一無二のエンターテインメントが生まれるところがほかでは味わえない、まさに唯一無二の空間です。今日という一日は、これから佳境を迎えようとしているのです。
フレームキッチンのある暮らし
ABOUT FLAME KITCHEN
01 独立ユニットと連結ユニット
フレームキッチンは、自立できる[独立ユニット]と独立ユニットと連結して使用する[連結ユニット]の組み合わせでできています。

02 組み合わせ例
間口のサイズや空間スタイルに応じて、多彩なプランニングが可能です。お気に入りのフレームキッチンをかたちにしてください。
※集成材は、オークとニュージーパイン®からお選び頂けます。

03 カウンター
ステンレスの美しいシルバーでまとめるか、マットな質感の人大クオーツや、無垢の木の質感でアクセントとするか—。お好みのカウンターをお選びいただけます。
※集成材は、オークとニュージーパイン®からお選び頂けます。

04 フレームキッチンの組み立て方
フレームキッチンの組み立て方を詳しく動画でご紹介します。
収納スペースもこだわりたい。
「無垢の木の収納」とあわせて使うことで、「黒の鉄×無垢の木」の空間がさらに広がります。
ユカオキ
無垢の木と鉄のフレームで構成されたシンプルな棚板収納。オープンな棚によく使うアイテムや調理器具などを収納すれば、お料理や作業がテキパキ進みます。


自立設置が可能なタイプ。背板部分に強度を保持するための補強板が1ヶ所付いています。

フレームキッチンやユカオキ(独立タイプ)に連結して間口を拡大する際に使用します。自立設置はできません。
カベツケ
壁に固定して使用する壁面収納。お料理や作業によく使うアイテムなどを収納すれば、必要な時にすぐに取り出せて便利です。



テンツリ
天井吊り下げタイプの棚板収納。ちょっとしたモノの収納や、空間のやわらかな間仕切りに効果的です。



描きたい暮らしのスタイルに合わせて。
レイアウト別のおすすめプランをご紹介します。お客様にぴったりのプランをお探し頂けます。

開放的でありながら調理に集中できるI型
「これが私たちの暮らしです」と、あけっぴろげに語るような佇まい。I型のキッチンは、少々の生活感が漂うくらいがサマになる。動線も一直線になるので、ムダがなくシンプル。壁に向かって落ち着いて調理しながら、背中で家族の気配を感じとれる。
みんなが「食」を通じて交流を深めるP型
ホームパーティ、なんて仰々しいものではなくて。家族も来客もお構いなしに、みんなで作ってみんなで食べる、そんなざっくばらんな集いが似合うP型。大人数の食器もどっさり仕舞える収納力がある。何より、無垢の木の質感は誰の手にも心地よい。


動線が短く効率的に調理ができるⅡ型
シンク台とコンロ台が分かれているため、作業スペースを広々と使うことができるⅡ型。調理も盛り付けも片付けも、短い動線でラクラク。家族と一緒に料理やお菓子づくりも楽しめる。キッチン下収納も充実しているから大きな器具もしまっておける。


コンパクトながら収納力は健在のP型
オープンな収納だからこそ、見せて並べてみたり。使い勝手や気分によって、収納物のレイアウトを変えてみたり。コンパクトながらも収納力は抜群、狭小住宅にもおすすめです。

『フレームキッチンカタログ』